2018
05.02

アメリカカンザイシロアリ防蟻試験クリア

ホウ酸系木材保存剤, ホウ酸系防蟻剤, 不燃塗料, 木材保存剤, 木材難燃剤, 木粉難燃剤, 防腐剤, 防蟻剤

soufa水溶液(16%濃度品)にて耐アメリカカンザイシロアリ性能試験を、弊社顧問である京都大学吉村教授の研究室にて実施し、表面処理による効果が実証されました。
2018SOUFAアメリカカンザイシロアリ性能試験

試験ではJIS K 1571:2010に規定する防蟻試験用表面処理試験体を用いました。現在、アメリカカンザイシロアリに対するひょめん処理の予防効果に関する公定法はなく、したがって性能基準も定められていませが、(公社)日本木材保存協会に規定された重量減少率3%以下という性能基準を準用するとすればSOUFAによる表面処理は試験に合格していることになります。

もう少し詳しく試験片を見てみましょう。
こちらが処理済みの木片です。jis規定で110g/㎡のsoufaを塗布しています。


ホウ酸は食毒性なので全く食害されないという事はありません。しかし今回の試験で再度証明された通り、食害被害は無処理試験体に比べて10分の1以下であり、農薬系薬剤と違い効果が半永久的に持続するという強みを持っています。
次に無処理試験体を見てみましょう。


試験後にアメリカカンザイシロアリを取り出すために半分に割っています。
とてもひどい食害を受けているのが見て取れます。一般的な農薬系の防蟻剤の場合約5年で効果が消滅すると言われています。効果が消滅した木材は上記写真の様に食い荒らされてします。特に建物内部の構造体の場合、建物が完成してしまった後では再処理することが出来ず、効果が切れていると分かっていてもそのまま放置するしか方法が無いのが現実です。

弊社では新築時に木部すべてにsoufa処理をすることを推奨しています。soufaの主原料であるホウ酸は無機物なので揮発する事がなく、効果が半永久的に持続します。この様な性能を有している防蟻剤はホウ酸のみであり、今後日本の住宅にも多くが採用されてゆくことでしょう。

ただ、ホウ酸は殺虫剤ではない為すでにシロアリが発生している個所に関しては、先に薬剤処理にてシロアリを死滅させる必要があります。
ですから、ホウ酸だけにとらわれる事無く、各場所で最適な施工方法を採用してください。

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