2017
03.24

防炎認定と消防法について調べてみた

実は弊社でもよくわかっていません。
弊社は国交省の木材不燃認定を研究しています。これは建築基準法に対応する材料です。

一方防炎製品は消防法に対応する材料であり、よくお問合せをいただくのですが勉強不足であまり知識がないのが正直なところです。そこで色々と聞いたり調べたりすることで整理しています。
ちなみに、soufaを塗布した杉板にて防炎認定を取得しています。

消防法は、下記において必ず使用しなければならないという記載があります。

1 消防法で指定されたもの
高層建築物、地下街

2 政令で指定されたもの
映画館等、不特定多数の人が出入りする施設

3 政令で指定された工事用シートに係るもの

そして、上記において必ず防炎製品でなければならないものが下記です。

・カーテン
・布製ブラインド
・じゅうたん等
・展示用合板
・舞台において使用する幕及び大道具用の合板
・暗幕・どん帳
・工事用シート

じゃあ、木製ブラインドはOKなの?という質問が出た場合OKです。ただし、おそらく消防検査で指摘されて面倒なことになる為、前もって所轄消防署と協議しておくことをお勧めします。
そしてこの防炎製品というものにもルールが設定されています。それが下記です。

・一般毒性及び接触皮膚障害性を有しないこと。
・性能試験基準を満たす防炎性能等を有すること。
・品質管理が適正であること。

これらをクリアした製品に対して防炎製品認定が付与されます。
上記ルールからわかるように防炎製品認定では「工場生産」が想定されています。現場にて防炎施工することは想定されていません。ですから、現場で不燃液を吹き付けても防炎認定品とは認められません。

弊社にお問い合わせいただく内容として、こんなものがあります。

「室内で木材を利用したいと考えています。建築基準法にはかからない場所or建物です。しかし、消防署から不燃処理をしてくださいと指導されています。こうしたらいいですか?」

これは弊社でもあまり知見がない為、困る相談です。
まず、消防署のいうところの不燃処理というのが何を指すのかが明確になっていません。防炎認定品を使用してください。と言われたとしても認定品は工場生産が前提ですし、そもそも防炎製品の対象ではない仕上げ材の場合、認定品が存在していないという事も考えられます。

これは実際にご相談いただいたケースですが、その不燃処理を更に踏み込んで質問したところ「準不燃以上」で仕上げてくださいと消防署から指導されたそうです。そこで「どのようにすればいいのですか?」と再質問したところ、役所の建築課に確認するように促されてしまったとの事。

建築基準法はクリアしているのですが、再度建築課へ差し戻されてしまったわけです。
そこで「準不燃以上にするように」と消防から指導された事を伝えると、「では準不燃以上で施工してください」となってしまいます。ではどうすればいいのか?と再質問すると「国土交通大臣認定番号を取得している材料で仕上げてください」と言われたそうです。

国交省の準不燃認定製品も防炎製品同様、現場塗装は想定されていません。それどころか、防炎認定よりもはるかに要求レベルの高い不燃性能が必要です。一朝一夕で取得できるものではない為、こうなってしまった場合には認定製品を購入して仕上げるしか方法はなくなります。
本来であれば、建築基準法上は利用しなくでも問題のない箇所に準不燃材料を使用しなければならなくなってしまった例です。

いずれにしてもこれらのケースは現場での塗装や処理では認定は取得できる方法が存在せず、製品化されたものを購入する以外に道がありません。しかし、現場では一点物やすでに施工されている箇所も存在します。
それらに対しては解決策が存在しないという事になるわけです。

これは困ります。
そこで弊社にご相談いただく際は、soufaにて取得している「防炎製品認定」の資料と、soufaを塗布施工した際の燃焼実験映像をお渡しし、各自消防関係者と事前協議していただく事にしています。

それによってOKが出たというケースも増えてきていますので、曖昧な「不燃処理」という言葉によって諦めざるを得なかった建築でも許可されるかもしれません。
ちなみに、これはあくまでも消防の話であって、建築基準法ではありません。
内装制限にかかる箇所を現場塗装で準不燃にしなければならない際には、現場塗装では法律違反となり、すでに認定番号を取得している不燃材料を購入し施工する必要があります。という事こういったケースでは解決出来ないという事になります。
素直に不燃木材を購入して施工するの一番の解決策です。

こういったケースは困ります。
例えば古民家等の再生において用途変更を行い飲食施設等にする場合、ほとんどのケースにおいてそのままではOKが出ません。実際の現場では内装全てを石膏ボードで覆ってくださいと指導されることもあるようです。
これでは古民家の意味がないわけですが・・・現実はそうなっています。

不燃木材を研究する当社として言えることは、木材を不燃化するというのはかなり難しい技術であるという事です。
木材は可燃物ですから、本来は燃えます。それを不燃化するわけですから、ちょっと処理したくらいでは不燃木材にはなりません。
事実として2011年に不燃木材大手10社の抜き打ち検査をしたところ、9社において性能不足が発覚しました。
それら企業は認定を取得しており、きちんとした工場で生産しているにもかかわらず性能不足となってしまったのです。そのくらい難しい技術です。

しかし、木材の持つ風合いは建築内装には求められています。
現場塗装で認定同等として許可が降りるような枠組みも今後必要になるのではないかと考えています。

防炎塗料もメーカーさんにチャレンジしてもらっているのですが・・・結構難しいようです。
今後の課題です。

SOUFA公式サイト