2017
03.10

ホウ酸のシロアリ工事価格

ホウ酸のシロアリ工事価格を聞かれることが多くなってきました。
弊社はシロアリ工事業者ではないのであまり相場観を持っておらず明確な回答ができないことが多いです。申し訳ありません。

知り合いの工務店さんに聞いたところ、あるメーカーのホウ酸系防蟻剤の場合大体2~5倍くらいのコストになるといっていました。しかしその後再施工の必要がないので顧客にも好評で積極的に採用しているとのこと。

例えばSOUFA20kg(70,000円)を利用した場合、一般的な在来軸組の木造住宅であれば3棟位は施工することができます。※1m程度まで施工した場合。
ご自身で施工されるということであればあまり多くの金額はかかりません。(※哺乳類に対してはほぼ毒性がない為、軽装で施工できます。)

ただ、弊社ではなるべくであれば構造体全てにホウ酸系防蟻剤を塗布することを勧めています。というのも、地震などで倒壊した建物を見てみるとかなりの確率でシロアリ被害を受けているからです。

建築基準法ではあくまでも「最低限」守らなければならないことを規定しています。ヒバやヒノキであれば防蟻施工する必要がないという記述も見られますが、シロアリはヒバやヒノキも食します。その為、昔の常識が通用しないのです。
シロアリは地面から上がってくるので、地盤から1mまで防蟻処理すればよいという見解が一般的ですが外来種のシロアリは羽があり2回からも侵入します。(アメリカカンザイシロアリ)
またヤマトシロアリやイエシロアリという日本にもともと存在しているシロアリでも2階以上に侵入しているケースが確認されています。

その為、なるべくならば構造体全てに防蟻施工することが望ましいのです。
特に構造体は一度作ってしまうとサイド防蟻施工することが難しいのです。壁て覆ってしまうので再施工するにはそれらを壊して施工しなければなりません。また有機揮発性防蟻剤ではそれ自体が化学物質過敏症の方には適していなかったり、5年程度で効果がなくなってしまうため再施工の必要があります。しかし、これではやはり再施工は困難です。

ですから、出来るだけホウ酸系防蟻剤で主要構造体を守ってもらいたいと考えています。
弊社の設立の考え方の中に「減災」というものがあります。

震災による2次災害を防ぐためにできる限りのことをしてゆくのが我々の望みです。

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