2017
03.03

神宮外苑火事の木製ジャングルジム火災は予防できたと思う。その方法

少し前投降した記事なのですが、記載したブログが無くなってしまったのでほぼ同内容で再度UPします。

2016年11月7日に記載していたようです。

神宮外苑木製ジャングルジム防火方法

タイトルの通りなのですが、神宮外苑の木製ジャングルジム火災は予防できたと思います。非常に痛ましい火災でした。
今後この様な事が繰り返されてはならないと思います。

後だしジャンケンの様で恐縮ですが、木材の難燃施工をしておけば逃げる時間はかせげたのではないかと思うのです。弊社の製造している難燃剤のsoufaは木材(セルロース系材料)の難燃化に効果があります。
吹き付けたり塗ったりするだけで難燃化出来るので、神宮外苑の木製ジャングルジムの様なものでも難燃化できます。
一部報道ではおがくずに電球の熱で着火したと言われていますが、おがくずでもsoufaを吹きかけておけば燃え広がらない性能を付与できます。

吹付けるだけから簡単にできます。下の映像はティッシュにsoufaを吹き付けた映像です。


そしてそのティッシュに着火した映像が下記です。燃え広がらず炭になります。

処理済みのティッシュと未処理ティッシュの燃焼比較です。左側が処理済みティッシュです。同時に着火して燃焼スピードを比較しています。これと同じような事がおがくずや木材でも実施できます。

soufaの主原料はホウ酸です。ホウ酸は人体にはほとんど影響が無く安全性が高い物質です。しかし木材やおがくず等のセルロースに対してとても高い難燃性能を付与する事が知られており、不燃木材等に利用される不燃液として一部流通しています。

soufaを塗る事で熱が加わった際に酸素遮断膜が形成されて、表面が炭化しそれ以上の燃焼を防ぎます。

これは試験片の写真ですが、火をつけるとこの様に表面が白く発泡します。
この膜が酸素を遮断する為それ以上燃えないのです。

これは紙やおがくず等のセルロースが主体となる物質であれば同じような性能を付与できます。
今回の神宮外苑の木製ジャングルジム火災に関してもsoufaを吹きかけておけば、ここまで急激に燃え広がる事はなかったと思います。
後だしの批評記事で恐縮ですが、その様に感じました。

話は変わりますが、東京都では不燃化特区の構想を石原知事時代から打ち出しています。しかしこれは「木造を減らして、コンクリートに建て替える」「木造を減らして、道路を広くし類焼を防ぐ」という事が大枠となっており、既存の木密地域への対策には言及されていません。
現時点でそれらの地域に住んでいる人は、建て替えるか引っ越すかしか選択肢が無いようです。ただ、それら地域には高齢者も多く建替えに対しての意欲が低い事も現実ですし、費用的な問題もあります。
既存住宅の難燃化・防炎化にもっと目を向ける必要があると考えています。

これから冬場になってくると毎年、寺社仏閣の放火報道がありあす。
古い建物は木材が乾いている事が多く着火しやすいと言われています。それら建物に防炎施工・難燃施工を実施する事も今後重要になります。

既存建築の防炎に関する意識は総じて低いようです。防炎の前に耐震があり、耐震の前にコストが横たわります。

soufaの普及を通じて火災で被害にあう方を少しでも減らしてゆきたいと考えています。
弊社ではその様な思いから、熊本地震被災地に防炎スプレーsoufaを無償提供しました。

弊社役員が熊本被災地入りした際の活動記録です。
http://ouchinosoudan.com/homeinspection/page/2/
冬の時期の被災地の火災対策に役立てばうれしく思います。

タイトルと話がそれてしまいますが、地震災害の場合多くの人が火災でなくなります。
東日本大震災の津波のイメージが強かったので、地震と火災の関連性にイメージが付きにくくなっていますが、阪神大震災では火災によって被害が拡大しました。

soufaは元々木材の難燃化を専門としています。
弊社だけでなく日本には木材の難燃化を研究している会社が複数存在します。木材は日本の建築にとって切り離せない存在だと言えますし、向き合ってゆかなければならない材料です。
また、日本には既に多くの木造建築物が存在しているという事を忘れてはいけません。
既存建築物の難燃化に関してはほぼ手つかずの状態です。
新宿ゴールデン街や京都先斗町の火災も記憶に新しいです。木密地域はまだまだ全国にありますし、景観保全地区等も木造建築が残されています。

今回の神宮火災をただ批判する事は簡単ですが、それを繰り返さない為にどういった対策が必要なのか?また、現実的にコスト的に実行できる事はどんな事なのか?という事もそろそろ考えなければならないのではないでしょうか?

我々はsoufaを利用して「逃げる時間をかせぐ」という事を提唱しています。

日本は地震大国と言われているので耐震に関しては多くの費用や研究がおこなわれています。しかし木造住宅の多い日本でも木材の不燃化に関する研究はまだまだ道半ばだと言えますし、正直なところ予算もあまり付きません。
今回の火災で新国立競技場の木造化に関しては多くの批判が集まる事になると思います。
ただ、日本には既に木造建築が無数に存在してます。全国の歴史ある寺社仏閣の多くは木造です。そこから目をそむける事は出来ないのです。

また、この火災で芸術に関する批判も多いようです。実は最近大学や芸術家の方からsoufaのご注文を受ける事が増えています。
創作活動をする芸術家の方も難燃性については検討しているようです。

たしかに木製ジャングルジムを不燃木材で制作すればこの様な事故は起こらなかったかもしれません。(おがくずは燃えますが・・)
でも、実際には学生が購入出来るようなコスト感ではない事も事実です。

簡易的に安価で防火対策をする事が求められていると思います。
http://soufa.jp