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アメリカカンザイシロアリに効果のある防蟻剤
SOUFA(ソウファ)施工方法, アメリカカンザイシロアリ, 木材保存剤, 防腐剤, 防蟻剤
アメリカカンザイシロアリへの効果をうたう製品はあまり多くありません。ネットで調べた限りではホウ酸系以外では見つかりませんでした。現在アメリカカンザイシロアリに対する表面処理の予防効果に関するルールが無く、性能基準も定められていない為だと思われます。しかし、現実にはアメリカカンザイシロアリに対する被害が各地で確認されており、既に日本に定着していると考えられています。
一部、既存薬剤を含侵させた木材に対してのレポートは見かけたのですが、実際の住宅ではその様な木材を構造材として使う事はありませんからね・・・
下記は218年にSOUFAにてアメリカカンザイシロアリに対する試験を行った結果の抜粋です。試験は京都大学製造圏研究所吉村研究室にて実施していただきました。

これらの結果から十分にその効果があると判断できます。
アメリカカンザイシロアリは元々はカリフォルニア州を中心に猛威を振るっていました。日本では70年代に江戸川区で発見され、関東以西には定着したと考えられており、繁殖力はそこまで高くなく、体長は大きいです。イエシロアリやヤマトシロアリほど大きなコロニーは作りませんが、羽有が飛行し隣家に届きます。食害が始まり、数年経つと巣内部のフン粒を外部に排出するようになるので、住人が被害に気が付くのはその頃です。シロアリの厄介な所は、ある程度食害が進んだ後に気が付くという事です。
イエシロアリやヤマトシロアリと異なり、被害は住宅の屋根裏が多いと言われており、シロアリの被害は地面から言う概念が壊れるシロアリです。シロアリは地面に巣を作り、水分の多い木材を食害すると言われていますが、カンザイシロアリは水分が無くても食害し、強いと言われている木材の心材も食害します。
なお、カンザイシロアリは地下シロアリと違い、土と接することなく木材内部で一生を過ごすことも可能です。その為土壌処理やベイト工法は効果が無いと言われています。また生体が十分に解明されていない為、地下シロアリの試験方法をそのまま適用するのが正しいかどうかは意見が分かれます。
アメリカカンザイシロアリはコロニーも小さく、羽有の数も限られています。それらしきシロアリを見つけた場合は、プロに頼むのが一番ですが、フンを探してみましょう。独特な形をしています。カンザイシロアリと言われる所以は乾いた木材でも食害するからです。そして、木材の心材はシロアリに対して強いと言われていますが、カンザイシロアリはそれらを関係なく食い荒らします。
ですから、望ましくは新築時に住宅の主要構造材すべてを防蟻処理する事です。一番有効な方法は加圧含侵をした木材を利用する方法ですが、コストや薬害の問題もありすべての住宅での採用は難しそうです。また、最近は高気密高断熱の住宅が当たり前になり、断熱性能の下限値が定められます。気密性能、断熱性能が上がってくると壁内結露の問題や、それに伴う24時間換気によって建物内の空気を循環させる工法などが実装され、既存の揮発性有機化合物が主体となった防蟻剤の処理は難しくなってくると考えられています。

そこで、D1樹種を土台利用して「防蟻処理を省く」という解釈をする住宅会社が出てきました。と言うのも、人体への影響が極めて少なく、効果が半永久的に持続するホウ酸系防蟻剤は認知度が低く、それらの担当者が知らないからです。また、昨今の建材費の上昇から、防蟻処理をしないといういい理由が出来てしまったとも考えられます。
また、防蟻防腐効果のある基礎パッキンを利用する事で、シロアリ被害の補償を受けられることもあり、それをもって「シロアリは大丈夫」と判断している担当者も一定数居ます。これがまたややこしい。
これらは、かなり複雑な内容であり住宅を初めて作っている施主は理解が届かない箇所です。そして、そこに費用をかける位なら壁紙のグレードを上げる、太陽光を付けるなど目に見える設備増強の方が分かりやすいとも言えます。ですからどうしても楽しい未来に目が向きがちです。
だからこそ、住宅会社側が気を付けてあげる、教えてあげる、または、最初から標準仕様に組み込んでおくなどの対応をしてあげてほしいものです。そして、一度建ってしまった住宅内部の構造材は二度と再施工できませんから、唯一施工可能な新築時に全棟ホウ酸処理をすることが望ましいでしょう。





