2020
08.03

SOUFA(ソウファ)の施工方法

SOUFA(ソウファ)は水性のホウ酸系木材保存剤(防蟻防腐剤)です。人体に関する急性毒性はありません。(※自社試験結果による)

日本在来種シロアリは主に2種類で、イエシロアリとヤマトシロアリです。これらは地面から住宅内部に侵入すると考えられている為、基本的には地盤面から1mの処理で問題ないとされています。しかし、実際にはその他にも外来種であるアメリカカンザイシロアリも日本国内各地で観察されており、沖縄などの暖かい地域では通常に飛来が見られます。これらシロアリは羽があり屋根裏から入り込むことが確認されています。

その為、当社では住宅の木部全てへの防蟻防腐剤処理を推奨しています。SOUFA(ソウファ)は安全性が高く、揮発しない為、シックハウス症候群の原因にならず、化学物質過敏症の方や、妊婦、赤ちゃんペットがいる家庭でも安心して使用する事が出来ます。

正確な施工には正しい知識を持った専門業者を推奨しています。下記に大まかな施工方法を記載します。

下地処理

①木材の表面清掃・研磨
・木材の表面に水溶液を浸透しやすくする為に表面を清掃・研磨する。
・虫食いが木材の中で確認される場合、適切な駆除作業を行う。
②養生
・施工箇所の床養生、また、水溶液の設置個所の床も養生を行う。
・施工部以外の壁にあたる部分はマスカーで養生する。(短い物でも構いません。)
③施工工具の段取り
・刷毛・ローラー・噴霧器を用意します。
④塗布前の準備
・水溶液温度を40~50℃にキープする事が望ましいです。
※養生完了後、実際に塗布する木材の含水率を計測(外部)。内供・床下の場合は不要。温度が高い方が木材への吸収率が上がります。ただし、常温でも使用可能です。

注意事項
・外部施工の場合、汚れやコケ等がひどい場合は先行して木部の洗浄工程を入れる。
・窓枠の冊子に付着した場合は速やかにぬるま湯か濡れ雑巾で拭き取る。
※拭き取りが不十分な場合、乾燥後SOUFAが結晶化し白く残る場合があります。

⑤コーティング(塗布作業)
・SOUFAは原液のまま使用してください。
・温度低下により成分が析出している場合があります。その場合は投げ込みヒーター等で60℃以上に再加温し、再度溶解させてください。その際の成分変化はありません。
・SOUFA塗布後トップコート仕上げを行う場合は、数日間の乾燥時間を取ってください。なお、SOUFAの蒸発速度は水とほぼ同等です。
その日の天気、温度条件により判断してください。
・乾燥後、トップコート仕上げを行う際はトップコートの使用方法を順守してください。
⑥雨等の対策について
・新築物件等で屋根がかかる前に施工した場合は、施工箇所をビニールシートやブルーシート
等でしっかりと養生し、雨がかからない様にして下さい。
・密閉された状態でも、ポリホウ酸ナトリウムは無機物であり揮発はしませんので、人体に直ちに健康被害が出る事はありません。

施工

①施工方法
・刷毛・ローラー・噴霧器を用意し原液のまま木材に塗布してください。
④塗布量
・100~150g/㎡
※㈳日本木材保存協会の優良木材保存剤の認定番号を利用する場合は300g/㎡
※上記は認定規定による

特記事項
・ミゾガシラ白蟻系(ヤマトシロアリ、イエシロアリ等)、
乾材シロアリ(アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ等)に効果を発揮します。
・SOUFAの主成分であるポリホウ酸ナトリウムは無機物で揮発しない為、
防蟻・防腐・難燃効果は半永久的に持続します。

注意事項
・低温下(水溶液温度5℃以下)で成分が析出(白い塊が容器下に現れる)します。
その際は、投げ込みヒーター等で60℃以上に加温し再溶解させてください。
再溶解したSOUFAに成分変化はありません。
・木材の種類、外気温等で水溶液の吸収量が異なります。現地の状況に合わせて、対応して下さい。

共通事項

■毒性試験
平成25年12月25日、以下の試験において毒性は認められていません。
1.ラットにおける急性経口毒性試験
2.ラットにおける急性経皮毒性試験
3.ラットにおける急性吸入毒性試験
4.ウサギを用いた皮膚刺激性試験
5.ウサギを用いた眼刺激性試験
6.モルモットを用いた皮膚感作性試験(Buehler test法)
7.コイを用いつ急性毒性試験い
8.オオミジンコを用いた急性遊泳阻害試験
●試験は下記にて実施。
※1.2.4.5.6. (株)ホゾリサーチセンター2013年
※3.ITRラボラトリーズカナダ社2013年
※7.8. (公財)食品農医薬品安全性評価センター2013年

■防蟻・防腐・鉄腐食性試験
・室内防腐性能試験および防蟻性能試験
JIS K-1571(2010)「木材保存剤の性能基準及びその試験方法」-附属書A(規定)
限定用途のための防腐性能試験及び防蟻性能試験(表面処理)
・鉄腐食性試験
JIS K-1571(2010)「木材保存剤の性能基準及びその試験方法」
ー5.4「鉄腐食性試験」-5.4.2「表面処理」
●試験は下記にて実施
※平成24年10月9日 京都大学 生存圏研究所(居住圏環境共生分野)教授 吉村剛
※平成25年2月21日 近畿大学 応用生命科学科 森林生物科学研究室 教授 板倉修司

■認定
公益社団法人日本木材保存協会 優良木材保存剤
・認定番号 
SOUFA:A-5465(表面処理) 
SOUFA FC:A-5470(工場処理)

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