2017
03.02

吸音板の不燃化・防火対策用難燃剤

吸音版の不燃防炎難燃防火に対して有効な難燃剤としてお問合わせを受ける事があります。
吸音版の素材として木質繊維ボード(mdf、ハードボード、インシュレーションボード、パーティクルボード)が利用されます。

木質繊維との事でセルロースに効果の高いsoufaで効果が無いか?というお問合わせです。
現在、弊社の出荷先企業に木質繊維ボードを製造している企業様もあり、結果は良好であると報告を受けています。
間もなく製品化との事です。

ですから木質繊維版に関しては一定の効果が認められると考えています。
ネックとなるのは多くの場合において接着剤です。接着剤は可燃性なのでそちらに難燃樹脂等を利用すれば更に不燃性能は高まります。

最近とても増えてきている相談案件です。
吸音版の材料としてはmdfが多いようですが、そのmdfに不燃グレードが無いようです。

mdfに限らずパルプや木粉圧縮系のボードで不燃認定を受けている商品はないようです。弊社の情報筋ではその様な材料を研究している機関もあると聞いていますが、現時点ではまだ商品化されていません。

ですから可燃グレードのmdfを利用する事になるわけですが、mdfは基本的に燃えます。
原料自体が燃えますし、その接着用樹脂も燃えます。
その為、望ましくは原料の時点で難燃剤を練り込んだり、含浸させる事がよいでのすが、現状ではその様な材料はないので、後加工で難燃強化を検討する必要があります。

soufaは水溶性なので加工する場合は水に溶かして利用する事になります。(パウダーのまま原料に練り込むという可能性もあります。)ただ、mdfは水に弱いので、膨らんだり変形したりしてしまいます。希望する性能とデメリットのバランスを考える事が必要になります。
副産的なメリットとしてはカビや防腐、防蟻性能を付与できます。ホウ酸は有効です。

一番の難点はやはり膨らみでしょうか?soufaは水以外には溶けないので、その辺りを解決する必要があります。

原材料に先に含浸させて乾燥させてしまえば問題は概ね解決すると思うのですが・・・

詳しくは公式サイトでご確認ください。
SOUFA公式サイト

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