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色害生体における特徴

ホウ酸系防蟻剤

京都大学の生物菌研究所の実態調査によると住宅のシロアリによる食害部位は床下の防除だけでは、被害全体のわずか15%しかカバーできず、被害のほとんどが乾いた家の上の部分に集中していることが実証されています。 特に屋根裏の被害が約40%というのは驚くべき事実。つまり従来の駆除方法や対策ではほとんど効果がないということが判明したわけです。

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イエシロアリ・ヤマトシロアリなど日本のシロアリは木材の年輪を避けて柔らかな部分を侵食していきますが、アメリカカンザイシロアリは年輪を越えて大きな坑道を形成し木材の強度を大きく低下させます。尚、木材が3%食害されると30%の耐久性が落ちるといわれています。シロアリ対策は初期・早期の着手が効果的です。

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屋根裏を含む屋根部材や外構部材といった比較的外回りが半数を占めその他内装・床・家具など材種を問わず被害にあっています。 理由として従来の「バリア工法(ケミカル工法)」や「ベイト工法」は土壌からの侵入を防ぐシロアリ対策でしたが、群飛するアメリカカンザイシロアリは屋根や外構にとりつき、木材の中を移動し内装材へと達します。従来の工法や対策ではなく、木材そのものでシロアリを防ぐことが有効な手段となります。

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2009年 日本木材学会生物劣化研究所 京都大学生存圏研究所 吉村 剛教授 資料より

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