2025
12.22
12.22

シロアリ土壌処理とホウ酸系防蟻剤について
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1. シロアリ土壌処理の概要
土壌処理は、建物の基礎の内外や束石の周囲の土壌に薬剤を処理し、地中から侵入するシロアリを阻止するための防壁を作る手法です 。土壌処理にホウ酸は利用されません。SOUFAを利用しての土壌処理はNGです。ご注意ください。
主な処理方法
- 液剤による処理: 薬剤を土壌に散布して「防蟻層」を形成し、シロアリの貫通を阻止します。
- 粒剤による処理: 粒状の薬剤を土壌表面に一定の厚さで散布します。液剤と異なり、土壌と混合して層を作るのではなく、表面に敷くようなイメージです 。
- 防蟻束(ぼうぎづか)併用構法: コンクリート以外の露地の場合に、特定の防蟻束を使用することで束石周囲への土壌処理を省くことができる構法です。
特徴と注意点
- 持続期間: 一般的なシロアリ防除薬剤の持続効果は約5年とされており、長期的な劣化軽減のためには5年ごとの再処理が推奨されています 。
- VOC(揮発性有機化合物): かつてはクロルピリホスなどの揮発性の高い薬剤が問題となりましたが、現在の認定薬剤は蒸気圧が極めて低く、居住環境への影響は抑えられています。
2. ホウ酸系防蟻剤(木材保存剤)の概要
ホウ酸系薬剤は、木材自体に処理して食害を防ぐ手法です。資料では「非定着型木材保存剤」の代表として紹介されています 。
主な特徴
- 高い安全性と安定性: 熱に対して極めて安定しており、揮発して居住環境を悪化させる心配がほとんどありません 。
- 非定着型(固着しない): 薬剤が木材成分と化学反応して固着しないため、水分に触れると移動(拡散)する性質があります。
- 拡散現象: 木材の含水率が上昇したり結露が生じたりすると、表面に塗った薬剤が材の内部へと浸透していき、より深い防護層を形成します。
適した使用環境
- 非接地・非暴露: 雨水などで薬剤が流れ落ちる(溶脱する)環境には向きませんが、壁体内や土台以上の建築部材など、直接水にさらされない場所での防腐・防蟻には非常に有効です 。
3. 両者の役割の違いと使い分け
土壌処理とホウ酸処理は、守る対象とタイミングが異なります。
| 比較項目 | 土壌処理 | ホウ酸系防蟻剤 |
| 主な目的 | 地中からのシロアリ侵入阻止 | 木材そのものの食害・腐朽防止 |
| 処理対象 | 床下の土壌、基礎周辺 | 土台、柱、小屋組などの木材 |
| 定着性 | 土壌に防蟻層を作る | 非定着(湿度等で材内に拡散する) |
| 推奨環境 | 基礎下全般 | 非接地・非暴露の構造材 |
ポイント
現代の住宅では、地中からの侵入を防ぐ「土壌処理」と、万が一の侵入や結露による腐朽に備えて構造材を守る「ホウ酸処理(木材処理)」を適切に組み合わせることが、住宅の長期耐用化(劣化対策等級の向上など)に繋がります。





