2025
12.19

ホウ酸と合成殺虫剤、なぜ評価が分かれるの?プロたちの「視点」の違いから読み解く

ホウ酸系木材保存剤, ホウ酸系防蟻剤, 住宅メーカーホウ酸系防蟻剤

「ホウ酸 シロアリ」と検索すると、肯定的な意見と否定的な意見が入り混じっており、どちらを信じればいいのか迷ってしまうことはありませんか?

実は、この意見の相違は、単なる薬剤の良し悪しだけではなく、記事を書いているプロたちの「立場の違い」「大切にしている視点」の違いから生まれています。

今回は、施工事業者(シロアリ駆除のプロ)と住宅会社(家づくりのプロ)、それぞれの視点から、なぜ推奨する防蟻方法が異なるのかを解説します。

1. 施工事業者の視点:「定期的な管理」のプロとして

一般的に、シロアリ駆除や防除を専門とする施工事業者様の多くは、従来の「合成殺虫剤(農薬系)」を推奨される傾向にあります。これには、彼らの誠実なビジネスモデルが関係しています。

「5年ごとの点検」で家を見守るモデル

従来の薬剤は効果が約5年で切れるため、5年ごとの「再施工」と「定期点検」がセットになっています。 施工事業者様にとっては、定期的にお客様の床下をチェックし、メンテナンスを繰り返すことで家を守り続けるという、いわば「伴走型」のサービスが基本です。

また、新築時の施工費用が非常に安価に設定されているケースが多いのも特徴です。これは、5年後の再施工を含めた長いお付き合いを前提としているため、導入のハードル(初期費用)を下げているという側面があります。

そのため、再施工が不要で、一度処理すればメンテナンスの頻度が下がるホウ酸(SOUFA)は、彼らの「定期的に訪問して管理する」というスタイルとは相性が良くない場合があるのです。当社にもそれらと同水準で施工してくれないかと声がかかったことがあります。その際はパワービルダーの案件で1棟5000円と言われました。流石にその金額では交通費すら出ないのでお断りしました。

2. 住宅会社の視点:「長く安心して住める家」のプロとして

一方、新築住宅を手掛ける工務店やハウスメーカーの多くは、ホウ酸(SOUFA)による防蟻処理を高く評価しています。

「手離れの良さ」はお客様のメリットでもある

住宅会社にとって、お引渡し後のオーナー様(OB様)が増えていく中で、全てのお客様に対して5年ごとに「シロアリ防除の期限が切れますよ」「再施工しませんか」とご案内し続けるのは、実は大きな負担となります。 もしご案内が漏れてしまい、その間にシロアリ被害が出てしまえば、お客様の大切な資産を損なうことになります。またその頃の訪問は住宅会社からすると負債です。リフォーム需要は出てきませんし、無償で直さざるを得ないクレームを拾いにゆくようなものです。

そこで注目されているのが、「一度の施工で効果が長期間持続する」ホウ酸です。 ホウ酸を採用することで、住宅会社は煩雑な再施工の案内業務から解放され(手離れの良さ)、その分、新規のお客様への提案や、より本質的なアフターサポートに注力できるようになります。

何より、お客様自身にとっても「5年ごとに数十万円の出費」や「業者を家に入れる手間」がなくなることは、大きなメリットとなります。

3. 初期費用か、トータルコストか

この2つの視点の違いは、費用の考え方にも表れます。

  • 従来の方法(合成殺虫剤): 初期費用は安いですが、5年ごとの再施工費用がかかり続けるため、30年、50年というスパンで見るとトータルコストは高くなる傾向があります。
  • ホウ酸(SOUFA): 再施工を見込んだ価格設定ではないため、初期費用は従来法より高くなることがあります。しかし、その後の再処理費用が原則かからないため、長く住めば住むほど経済的です。

まとめ:ライフスタイルに合った選択を

「定期的にプロに床下を見てもらい、都度メンテナンスをしていく安心感」を選ぶなら、従来の施工事業者様の提案が合っているかもしれません。

一方で、「新築時にしっかり対策をして、将来のメンテナンスの手間やコストを減らしたい」「健康への安全性を最優先したい」とお考えであれば、私たちSOUFAのようなホウ酸系防蟻剤がベストな選択肢となります。

それぞれの薬剤の特徴と、その背景にある「守り方」の違いを理解した上で、ご自身のライフプランに合った防蟻対策を選んでみてください。


  • フォローする