2025
12.15
12.15

自分で作るホウ酸系防蟻剤(DIY)
ホウ酸シロアリDIY, ホウ酸系木材保存剤, ホウ酸系防蟻剤
1. 家屋害虫の駆除・制御
ホウ酸は、シロアリ、アリ、ゴキブリ、ダニといった家屋害虫の駆除に利用できます 。ダニに関する論文等があまり出てこないので、ダニに関しては実務ベースだとご理解下さい。実際に、畳の下に敷くダニ除けシートなどに利用されている例があります。
ホウ酸にはたくさんの種類があります。ここでは薬局等で購入できる一般的なホウ酸を考えます。
① シロアリ毒餌(ベイト)の作成
庭先の切り株や巣の近くのシロアリの活動を抑える目的で、ホウ酸ベイトを自作できます。
- 材料: ホウ酸(薬局で購入) 、古新聞やダンボール 、お湯。
- 方法:
- 古新聞をホウ酸水に浸し、脱水して乾燥させます 。
- 乾燥させた新聞紙をハガキ大に切って容器に入れ、シロアリが入りやすいように底に穴をあけ、切り株の近くに埋めます 9。
- 濃度: ヤマトシロアリのコロニーを全滅させるには一定程度のホウ酸で十分ですが 、ホウ酸濃度が高すぎると即効性が出すぎてしまい、コロニー全体に伝播する前にシロアリが死ぬため逆効果になります
- 適当に実施すると逆にシロアリを寄せ付けてしまうリスクがあります。
② ゴキブリ団子・アリ毒餌の作成
ゴキブリやアリの駆除にもホウ酸は利用されます。
- アリ毒餌(砂糖系): 砂糖シロップにホウ酸を混合します。
- アリ毒餌(蛋白系): ピーナツバターのような高蛋白食品にホウ酸を混合します。
2. 床下の木部処理(塗布)
理論上はホウ酸水溶液を木材に塗布できますが、これは推奨されません。
- SOUFAなどのプロ用製品は、ホウ酸を効率的に木材内部へ浸透させるための特殊な技術により生成されており 、単にホウ酸を水に溶かしただけでは、プロ用製品と同等の防蟻性能(性能閾値)、浸透性、および長期的な耐久性の保証を得ることは困難だと考えられています。
DIYの決定的な留意点とリスク
1. 性能と保証の欠如
- 認定と適合性: SOUFAなどの市販の防蟻剤は、日本木材保存協会の認定を受け、住宅性能表示の劣化対策等級3などに適合しています。自作した薬剤には、これらの公的な性能保証や、住宅の長期耐久性に対する適合性はありません。
- 浸透性の不足: 木材の厚さや種類に応じて、薬剤を内部まで浸透させる技術(加圧注入、浸漬拡散、二重真空法など)が必要です 。単純な表面塗布では深くまで浸透せず、シロアリの食害を完全に防げない可能性があります。一般住宅の場合は表面処理で十分であるとされています。
2. 安全性の問題
ホウ酸は急性毒性が低く、哺乳類にはほぼ無毒とは言え、全く懸念が無いわけではありません。
- ホウ酸塩を扱う際は、3Gの原則(ガラス、植物、幼児)を忘れてはいけません 。
- 特に、乳幼児が誤飲しないよう、子供の手の届かない場所に保管する必要があります 。
- 中毒症状としては、嘔吐、下痢、皮膚症状、重症例では腎障害をきたす可能性があり、数日間は注意深い経過観察が必要です 。
- ① ガラス (Glass)
- ホウ酸塩の溶液がガラスについたら、濡れたタオルですぐ拭き取る 。ホウ酸塩の微細な結晶がガラス表面に残り、シミや汚れの原因になるのを防ぐため。
- ② 植物 (Green)
- ホウ酸塩が植物にかからないように注意する 。
- ホウ酸塩は植物にとって必須の微量元素ですが、過剰に与えると植物の生育に悪影響を及ぼす(ホウ素過剰症)可能性があるためです 。
- ③ 幼児 (Gaki/Infant)
- 幼児が誤飲しないように注意する 。
- ホウ酸塩は急性毒性が低いものの、乳幼児が大量に摂取すると嘔吐や下痢、重症化すると腎障害などを引き起こす危険性があるためです 。ホウ酸塩は子供の手の届かない場所に保管しなければなりません 。
結論として、住宅の構造材をシロアリから長期にわたり守るためには、SOUFAのような認定されたプロ用ホウ酸系防蟻剤を使用することが、性能、安全性、そして長期的なコストの観点から最も確実な選択です。住宅などの場合、ホウ酸系防蟻剤を購入するよりも、その問題が発生した際の費用の方が圧倒的に大きいものになります。
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