2025
12.15

外断熱工法住宅の普及に伴う深刻なシロアリ被害!快適な住まいの落とし穴と最適な対策

ホウ酸系木材保存剤, ホウ酸系防蟻剤, 住宅メーカーホウ酸系防蟻剤

「夏は涼しく、冬暖かい」という理想的な住環境を実現する外断熱工法住宅。建物の躯体を太陽光や雨から長期にわたって守り、結露やカビを防ぐ効果に加え、次世代省エネ基準の観点からも注目され、近年その着工棟数は拡大しています。

しかしながら、この快適な住まいづくりに欠かせない外断熱工法住宅の普及に伴い、深刻なシロアリ被害に悩まされる事例が全国的に増加していることが報告されています。居住者様にとって真の快適な住生活環境を提供するためには、シロアリの特性を十分に理解し、最適な対策を施すことが不可欠です。


なぜ「外断熱工法住宅」はシロアリの被害を受けやすいのか?

外断熱工法、特に基礎断熱を採用した住宅は、シロアリにとって非常に好都合な環境を提供してしまうという、やっかいな側面を持っています。

1. 断熱材がシロアリの侵入経路と生息場所になる

シロアリは木材だけでなく、紙、畳、プラスチック、さらにはコンクリートやケーブルなど、住宅のあらゆる部材を加害する厄介な害虫です。外断熱工法に使用される断熱材も例外ではありません。

  • 暖かい環境: 冬場でも比較的暖かい断熱材の内部は、シロアリにとって非常に生息しやすい快適な環境です。
  • 格好の侵入経路: 基礎外周に張り巡らされた基礎断熱材は、地面(土壌)と建物の土台を直接繋いでしまう形になります。これにより、断熱材の内部がシロアリの格好の侵入経路(蟻道)となってしまいます。

シロアリは断熱材内部に蟻道を構築し、外部から見えない形で建物の内部へと侵入していくのです。

2. 被害地域の拡大(北日本での事例増加)

これまで比較的シロアリの被害に遭いにくかった北日本においても、外断熱工法住宅のシロアリ被害事例が多数報告されています。これは、断熱性の高い構造が、寒冷地においてもシロアリが生息できる温度環境を人工的に作り出してしまっているためと考えられます。


居住者様へ:真の快適さを守るための対策

外断熱工法住宅は、省エネ性能や健康面で優れたメリットを持つ一方で、シロアリ対策を怠ると建物の耐久性や資産価値を著しく損なうリスクを抱えています。

真に快適で健康的な住生活環境を維持するためには、以下の点に留意し、適切なシロアリ対策を講じることが重要です。

  • シロアリの特性を理解する: シロアリは建材を選ばず加害すること、特に暖かい断熱材内部を侵入経路とすることを知っておきましょう。
  • 専門家による定期的な点検: 基礎断熱材の周辺は特に注意深く、専門家による定期的な点検を依頼しましょう。見えない部分での被害進行を防ぐことが重要です。
  • 適切な防蟻(ぼうぎ)処理: 外断熱工法に特化した、断熱材を貫通させない・断熱材があっても効果を発揮するような最適な防蟻処理を施すことが求められます。
  • 隠れてしまう内部の木材にはホウ酸処理を採用しましましょう。

外断熱工法住宅の良さを最大限に活かし、シロアリ被害のない安心で快適な住まいを守りましょう。

  • フォローする