2025
12.09

ホウ酸(シロアリ対策)を採用しているハウスメーカー・工務店まとめ

住宅メーカーホウ酸系防蟻剤, 未分類

当社はSOUFA(ソウファ)というホウ酸系防蟻防腐剤メーカーです。ここでは、当社製品に限らずホウ酸系防蟻剤をシロアリ対策として採用しているハウスメーカーや工務店について探してみます。

「長く安心して住める家」を建てるための重要なキーワード、それが「ホウ酸(ホウ酸塩)」による防蟻処理です。樹種による防蟻性能を打ち出している会社(例えばヒノキはシロアリに強い)も多くありますが、基本的にシロアリは何でも食害しますので、残念ながらヒノキだから安心ということはありません。ホワイトウッドとヒノキが並んでいれば先にホワイトウッドが食害を受けますが、食べ終わればヒノキが食害を受けます。また、ヒノキやスギは耐蟻性は中程度なので特別にシロアリに強いというわけではありません。

現在ほとんどの日本の住宅で使われる合成殺虫剤(農薬系)は、約5年で効果が薄れてしまいますが、ホウ酸は揮発・分解しないため、効果が半永久的に持続します。また、腎臓機能を持つ哺乳類(人間やペット)には安全で、シックハウスの心配もありません。

今回は、この「ホウ酸処理」を標準採用、または積極的に取り入れている代表的な住宅会社をまとめました。全国的にホウ酸の採用を全面に押し出しているのはスウェーデンハウスのみと言えるかもしれません。あくまでも、これはイメージなのですがホウ酸はまだまだマイナーな防蟻処理と言えます。その為、大手ハウスメーカーは様子見をしているといった印象です。その為、中堅ビルダーや地場工務店などが「差別化」として打ち出している印象があります。各地域の展示場に出店しているクラスの会社だとほぼ採用していないというのが結論のようです。いやぁ〜いざ調べてみると本当に見つかりませんね。

また、全構造体の処理を実施している会社はほぼ見つかりませんでした。多くの会社では建築基準法で決められている地盤面から1mという処理にとどまっています。ホウ酸系防蟻剤メーカーとしては、新築時だからこそ、全棟処理をしてもらいたいと考えています。住宅は出来上がってしまうと二度と全棟施工はできません。揮発成分がなく効果が持続するホウ酸だからこそ全構造体処理が可能です。

さて、各地域の工務店やビルダー等を調べれば採用している会社はありそうですが、今回は比較的簡単に見つかった会社のみピックアップしました。参考になれば幸いです。

1. ホウ酸処理を「標準採用」している全国・広域メーカー

まずは、全国規模または広域で展開しており、標準仕様としてホウ酸を採用している大手・中堅メーカーです。スウェーデンハウスのみでした。ハウスメーカーとして名前が上がる会社で他にホウ酸を採用しているメーカーは見当たりませんでした。

スウェーデンハウス

「ホウ酸処理のパイオニア」

  • 特徴: 創業当時からホウ酸処理を採用。工場での「ドブ漬け(浸漬)」と現場での「塗布」を組み合わせた徹底的な防蟻対策を行っています。スウェーデンハウスで処理しているようなのでおそらく、DOT(八ホウ酸)ではないかと思われます。※写真はスウェーデンハウスHPより

スウェーデンハウスは壁工法です。壁の下部1m程度までホウ酸処理がなされています。壁工法であり、その壁に1階用と2階用で区別はされていないとのことなので、2階も立ち上り1m程度まではホウ酸処理がなされています。ホウ酸を全面に押し出している数少ない全国展開しているハウスメーカーですが、全構造材処理ではありません。ですから、ホウ酸推しの割には意外と処理箇所がすくないのか?と思わなくもありません。

また、土台は含侵系の薬剤が利用されておりそれらはホウ酸ではありません。ただし、溶脱するタイプではないので揮発等の心配はなさそうです。土台に関しては長期優良住宅仕様にするためにK3相当という基準をクリアする必要があり、これは薬剤を圧力をかけて入れ込んでいる材料である必要があります。ACQという銅をいれてある材料が多く流通しています。その薬剤自体の毒性はありますが、揮発したり、溶脱することはないので人体への影響はありません。

ネクストハウス(ネクストイノベーション)

「コスパと性能の両立」※画像は公式HPより

  • 特徴: 自由設計の注文住宅ブランド。構造材にホウ酸処理を施し、長く住み継げる家づくりを行っています。どこまで処理しているかは不明ですが、全構造材処理との表記はないため地盤面1mまでの処理ではないでしょうか。なお、ネクストハウスはホウ酸が標準処理です。

2. ホウ酸処理を「標準採用」している地場メーカー・ビルダー

北海道

北海道はそもそも「シロアリがいない」とされているエリアでシロアリ対策が積極的に行われていないようです。ホウ酸系防蟻剤の使用をPRしている会社はほとんど見つかりませんでした。しかしながら近年の温暖化の影響で北海道でもシロアリ被害が確認されています。

キクザワ

エコボロン(八ホウ酸系)を採用。自社施工。

青森

みつからず。

岩手

NATURAL SENSE

全棟、構造材にホウ酸塗布を標準としており、定期的なシロアリ駆除が不要との事。ボロンdeガードのとの記載がありますので、薬剤はティンボアかと思われます。全構造材処理を標準としているとても珍しい会社です。

大共ホーム

土台に青森ヒバを使い、且つホウ酸で工場処理しているとの事。その他個所の処理に関しては記載がありませんでした。

山形

近江建設

シロアリ防除のホウ酸防腐・防蟻処理は、揮発や分解によって滅失することのない、安定した無機物のホウ酸塩を使う事によって、一般的な防腐防蟻剤の場合は5年毎に再処理が必要であるのに対し、築後10年間は再処理不要で経済的です。また、更に10年毎に認定工事店による点検で、最大300万円までの10年保証を延長できます。製品名の記載は無かったので種類は不明です。

宮城

スモリ工業

スモリの家で建てる全戸を対象に、シロアリやカビなどによる腐食・劣化を防ぐため、土台、床下の合板、屋根合板の下地の吹き付けを標準で実施しています。吹き付けに使用しているのは、ホウ酸をベースに、糊の役割を果たす海藻のツノマタなどを混ぜた液体です。ツノマタは、昔から漆喰の材料にも使われている天然の建築材です。社長自らが開発した独自素材を採用している様です。かなり珍しいですね。

大阪

Gハウス

「いつまでも快適に。いつまでも安心を」

Gハウスで採用する防蟻剤は無機物「ホウ酸塩」を採用。基本的に再施工の必要はありません。エコボロン(DOTベースのホウ酸系防蟻剤)を使用しています。施工写真を見たところ全棟処理しているのかな?という感じでした。コストパフォーマンスが高いたかい住宅会社として認識されています。※写真はHPから

栃木

コンチネンタルホーム

「進化した防蟻技術 」

  • 特徴: 以前の薬剤注入方式から、ホウ酸塩を主成分とした防蟻剤「DigaW(ディーガ)」へ移行。難燃性と半永久的な効果を標準仕様としています。土台にはヒノキの芯材を使用しています。これは耐久性D1樹種という区分の木材で長期優良住宅対応が可能です。コンチネンタルホーム全構造体の処理をホウ酸にて実施してます。

3. 独自のこだわりで「ホウ酸」を活用するメーカー

適材適所でホウ酸を使用しているメーカーもあります。

桧家住宅(ヒノキヤグループ)

「断熱材をホウ酸でガード」

  • 特徴: 基礎断熱の「アクアフォーム」にホウ酸を配合した「アクアフォームNEO+TP」を採用。シロアリが断熱材を食い破るリスクを防ぎます。
  • 注意: 土台、大引の木材そのものには「加圧注入(ACQ等)」を採用しており、適材適所のハイブリッド仕様です。柱や間柱などへの施工は言及されていませんでした。

無添加住宅

「自然素材へのこだわり」

  • 特徴: 「身体に悪いものは使わない」がコンセプト。農薬系殺虫剤を排除し、ホウ酸や炭化コルク、柿渋などを使用した防蟻対策を行います。

3. 東京・西多摩エリアで「ホウ酸」が得意な実力派工務店

高性能な家づくりを行う地域密着型の工務店(スーパー工務店)は、ホウ酸採用率が非常に高いのが特徴です。

  • 相羽建設(東村山市): 空気が循環するパッシブデザインの家づくりが得意。室内の空気を汚さないホウ酸処理とは相性抜群です。
  • 岡庭建設(西東京市): 高いデザイン性と性能を兼ね備えた木の家。日本ボレイトの認定施工店としても知られます。
  • 参創ハウテック(文京区他): SE構法と高気密施工に定評があり、家の耐久性を高めるためにホウ酸(エコボロン等)を採用しています。

【番外編】ホウ酸ではないが「超高耐久」な会社

比較対象として知っておきたいのが、一条工務店です。

  • 一条工務店: ホウ酸ではありませんが、「ACQ加圧注入」という非常に強力な処理を標準としています。ホウ酸の弱点である「水」にも強く、75年以上効果が続くと言われる高耐久仕様です。「ホウ酸」にこだわらず「メンテナンスフリー」を求めるなら有力候補です。ただし、これも土台の事なので、柱や間柱などへの適用は確認できませんでした。

WELLNEST HOME(ウェルネストホーム)

緑の柱(ACQ材)を土台と柱に採用しているようです。

  • 特徴: 断熱材にセルロースファイバーが採用されており、それにはホウさんが含まれています。

まとめ:良い家は「見えない部分」で決まる

ホウ酸処理を採用している会社に共通するのは、「見えない構造部分の耐久性にお金をかけている」という点です。これは、住む人の健康と家の寿命を真剣に考えている証拠でもあります。

【番外編2】大手ハウスメーカーは?

住友林業 タームガードシステム ネオニコチノイド系薬剤をタームガードシステム

住友林業ベタ基礎
防蟻防湿フィルムを敷く
薬剤散布
10年目以降は建物周辺に埋めたパイプに薬剤を注入
タームガードシステム
セキスイハイムベタ基礎
防蟻処理
桧家住宅木材に防蟻剤を加圧注入
土壌処理
地面から近い部分に防蟻剤を塗布
ホウ酸塩を含む2種類の防虫剤を使用
タマホーム基礎パッキン工法
ヒノキ材を使用
三井ホームマットスラブ
インサイジング加工および加圧注入等による防腐・防蟻処理
ミサワホーム独自の「無公害防蟻工法」
一条工務店組み立て前の構造材や断熱材に防蟻処理
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