12.09

【基礎知識】「ホウ酸塩」ってなに?人間には安全で、シロアリには猛毒な“魔法の粉”の正体
ホウ酸塩は、工場で複雑な化学合成をして作る薬ではありません。自然界に元々存在する「天然の鉱物」です。
砂漠からの贈り物
主な産地は、アメリカのカリフォルニアやトルコの砂漠地帯です。 太古の昔、火山活動で噴出したホウ素を含む湖が、長い年月をかけて干上がり、そのまま地層として残りました。 灼熱の砂漠で何万年もの間、分解されずに残っていることからも、その「化学的な安定性」の高さが分かります。
この鉱石を精製して不純物を取り除いたものが、私たちが使用する「ホウ酸塩」です。
2. なぜ「人間には安全」で「シロアリには猛毒」なのか?
ホウ酸塩の最大の特徴は、「相手によって毒性が全く違う」という点です。 この違いを生むカギは、生き物が持っている「腎臓(じんぞう)」の有無にあります。
哺乳類(人間・犬・猫)の場合:【安全】
私たち哺乳類は、腎臓を持っています。 もしホウ酸塩を摂取しても、腎臓がフィルターの役割を果たし、尿として体外へ速やかに排出することができます。 そのため、急性毒性は「食塩と同程度」と非常に低く、過剰に摂取しない限り健康への影響はありません。目薬やコンタクトレンズの保存液にも使われているほど身近で安全な物質です。
ここで一つ注意したいのは、仮に少しでも毒性があるとしても、そもそも住人がふれる箇所には施工されないという事です。ホウ酸が住宅で施工される箇所は、主に住宅の構造部です。床下や壁の中という事になります。
昆虫(シロアリ・ゴキブリ)の場合:【猛毒】
一方、シロアリなどの昆虫には腎臓がありません。 ホウ酸塩を含んだ木材を食べると、彼らはホウ酸を体外に排出することができません。体内に蓄積されたホウ酸は、生きるためのエネルギーを作る「代謝」のプロセスをストップさせます。 エネルギーを作れなくなったシロアリは、やがて餓死します。これがホウ酸による防蟻のメカニズムです。
3. 農薬系との決定的な違いは「なくならない」こと
現在、日本の多くの新築住宅で使われている「農薬系防蟻剤」と「ホウ酸塩」には、決定的な違いがあります。
農薬系薬剤:5年程度で消える
一般的な農薬系薬剤は、環境への残留を防ぐために、あえて「分解」するように作られています。そのため、効果は約5年で消失します。 5年後にはバリアがなくなり、シロアリに対して無防備な状態に戻ってしまいます。その為、木造住宅では5年毎の点検と再施工が必要だとされています。しっかりと再施工や点検をしていれば農薬系薬剤でも高い効果が得られます。
ホウ酸塩:半永久的に残る
ホウ酸塩は無機鉱物(石の仲間)です。時間が経っても分解されることも、揮発してなくなることもありません。 雨に濡れて物理的に流されない限り、木材の中に留まり続け、半永久的に防蟻・防腐効果を発揮します。住宅で施工される箇所は、構造体内部なので雨に濡れる事はありません。
4. 空気を汚さない「揮発ゼロ」の安心
もう一つの大きなメリットは、「揮発(きはつ)しない」ことです。
農薬系の薬剤は、成分が気体となって空気中に揮発することがあり、これがシックハウス症候群の一因となることがあります。 しかし、ホウ酸塩は蒸気圧を持たないため、床下や壁の中にどれだけ施工しても、室内の空気に入ってくることは一切ありません。
SOUFAは水とホウ酸塩のみで生成されています。その為、揮発(蒸発)するのは水のみです。ホウ酸塩を主成分としている防蟻剤は、日本では数種類入手することが出来ます。各々組成が異なるので、水以外の物が混ざっている場合もあります。それらは各メーカーに確認をしてください。いずれにせよ、ホウ酸塩系の防蟻剤の毒性は低いと言えます。
「赤ちゃんがいるから、殺虫剤は使いたくない」 「化学物質過敏症が心配」 そういった施主様にこそ、ホウ酸塩は最適な選択肢です。
まとめ:SOUFAはホウ酸の力を最大化した防蟻剤
ホウ酸塩は、「安全性」「永続性」「強力な防蟻性能」を兼ね備えた、理想的な木材保存剤です。 私たちSOUFA(ソウファ)は、このホウ酸塩を特殊技術で高濃度水溶液化し、木材の奥深くまで浸透させることで、日本の住宅をシロアリから守り続けています。
「薬効が切れることのない安心」を、あなたの住まいにも。 ホウ酸塩の力で、100年住み継ぐ家づくりを実現しましょう。












