12.09

「シロアリにホウ酸はおすすめしない」は本当?ネット情報の“裏”にある「木材保存」の真実
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インターネット上で「シロアリにホウ酸は効果がない」「おすすめしない」といった記事を見かけることがあります。 これらは主に、即効性を重視する「駆除業者」の視点で書かれたものであり、「家を長持ちさせたい(木材保存)」という視点とは基準が異なります。新築時、またはその時だからこそ施工できる箇所についても注目が必要です。
ホウ酸の「弱点」は、裏を返せば、「人間にとっての安全性」や「住宅の長寿命化」にとって、かけがえのない「強み」でもあります。 他社サイトで指摘されているポイントを、SOUFA(ホウ酸系防蟻剤)の視点から解説します。
1. 「水に溶けるから土壌に使えない」⇒ だからこそ「木」を守るのに最適
【記事の指摘】 ホウ酸は水に溶けやすいため、雨が降る屋外や、湿った土壌に撒くと流れてしまう(効果がなくなる)。だから土壌処理には向かない。
【SOUFAの視点】 その通りです。ホウ酸は「土」ではなく「木」を守るためのものです。 農薬系の薬剤は、雨に濡れる土壌でも効果が残るように作られていますが、それは逆に言えば「油性で、成分が揮発し、空中に漂いやすい」ということでもあります。
SOUFAは「木材」に染み込ませて使います。 雨漏りさえなければ、壁の中や床下の木材からホウ酸が溶け出すことはありません。 「水に溶ける=揮発しない(蒸発しない)」という性質のおかげで、室内の空気を汚さず、シックハウス症候群の心配がない「究極の安全性」が実現できるのです。
だいぶ昔の話になりますが、かつての防蟻剤ではボードを超えて壁紙までシミが出来てしまったという事例を見たことがあります。
2. 「シロアリが食べないと効かない」⇒ だからこそ「安全」で「巣ごと全滅」できる
【記事の指摘】 触れただけで死ぬ(接触毒)薬剤とは違い、ホウ酸はシロアリが木材と一緒に食べないと効果が出ない(食毒)。効果が出るまで時間がかかる。
【SOUFAの視点】 「触れただけで死ぬ猛毒」を、大切なマイホームの柱に塗りたいでしょうか? ホウ酸が「食べて初めて効く」のは、腎臓を持たない昆虫だけに作用し、人間やペットには無害だからです(食塩と同程度の安全性)。
また、「時間がかかる(遅効性)」ことは、予防においては大きなメリットです。 すぐに死なないため、シロアリは気づかずにホウ酸入りの木材を巣に持ち帰ります。仲間同士で分け与えたり、体を舐め合ったりすることで毒が広がり、最終的には巣(コロニー)全体を壊滅させることができます。
3. 「シロアリ対策協会の認定ではない」⇒ 「日本木材保存協会」の認定です
【記事の指摘】 ホウ酸は、日本しろあり対策協会の認定薬剤ではない。
【SOUFAの視点】 これは「管轄の違い」です。日本しろあり対策協会は主に「駆除や施工を前提とした」の薬剤を扱います。 一方、SOUFAは、「公益社団法人 日本木材保存協会」の認定薬剤(A-5465)を取得しています。日本しろあり対策協会がホウ酸系防蟻剤に対して懐疑的な見解を持っている事は理解しています。たしかに、ホウ酸は既に発生したシロアリを駆除する事には向いていません。その場合は即効性のある農薬系を利用するべきです。これらは適材適所に組み合わせながら利用する事が、ユーザーにとって最もよい方法です。
4. 「半永久的」の価値 ~5年ごとの再処理地獄からの解放~
記事でもメリットとして挙げられていますが、ホウ酸の最大の特徴は「効果が半永久的」であることです。 一般的な農薬系薬剤は5年で分解され、効果が消滅します。そのたびに数十万円かけて再処理を行う必要がありますが、壁の中の柱などは再処理できません。
住宅会社側から見て、お客様へ差別化として提案できるポイントです。
SOUFA(ホウ酸)は無機鉱物なので、時間が経っても分解しません。 一度処理すれば、再処理のコストも手間も不要。 スウェーデンハウスなどの、耐久性を重視するハウスメーカーが標準採用している事実が、その信頼性を物語っています。
結論:何を目的にするかで「正解」は変わる
- 「今すぐ、床下の土に薬を撒いてシロアリを止めたい」 ⇒ 農薬系薬剤(土壌処理)がおすすめです。
- 「これから建てる家を、健康被害なく、50年・100年と守りたい」 ⇒ ホウ酸処理(SOUFA)が最適解です。
「おすすめしない」という意見は、あくまで「従来の駆除方法」の物差しで測った場合の話です。 「超長期にわたり、木材を腐らせない・食べさせない」という視点に立った時、SOUFA(ホウ酸)以上に合理的で安全な選択肢はありません。












