12.08

【徹底分析】5,322棟の調査データが暴く「シロアリ被害」の真実。保証切れ住宅の3割が危機的状況に?
「うちはベタ基礎だから大丈夫」 「まだ築10年ちょっとだし、シロアリなんていないはず」
多くの施主様が抱くこうした安心感は、果たして事実に基づいているのでしょうか? 日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合が実施した「シロアリ被害実態調査報告書(国土交通省補助事業)」は、そんな楽観論を覆す衝撃的なデータを提示しています。
全国の木造戸建て住宅5,322棟を対象に行われたこの大規模調査から見えてきたのは、「防蟻薬剤の効果切れ」が招くリスクの急増と、現代住宅特有の弱点でした。

第1章:調査の概要 ~日本の家はどれくらい蝕まれているのか~
まず、この調査の全体像を把握しましょう。調査対象となった5,322棟は、以下の3つの区分に分類されています。この区分けが、データを見る上で非常に重要になります。
- 【B区分】保証期間内(約32%): 新築時や再施工から5年以内で、防蟻保証が効いている住宅。(一般的な住宅では5年保証が付いている事が多いです。)
- 【A区分】保証切れ・放置(約49%): 防蟻保証(通常5年)が切れ、その後再処理を行わずに放置されている住宅。日本の既存住宅の多くがここに該当します。
- 【C区分】駆除履歴あり(約19%): 過去にシロアリ被害があり、駆除や予防を行った履歴がある住宅(再発リスクが高い群)。
1-1. 全体の3割に「生物劣化」あり
調査対象全体で見ると、約3割の住宅で何らかの生物劣化(シロアリ、腐朽、カビ)が発生していました 。
- シロアリ被害(床下):18.9%
- 腐朽(腐れ):6.6%
- カビ:10%弱
「3軒に1軒は何らかの問題を抱えている」という事実は、中古住宅流通やリフォームにおいて決して無視できないリスクです。
第2章:データが証明する「5年の壁」の恐怖
本調査で最も注目すべき点は、「保証期間内(B区分)」と「保証切れ(A区分)」の被害発生率の圧倒的な差です。これは、現在日本で主流となっている農薬系防蟻剤(ネオニコチノイド系など)の限界を如実に示しています。
2-1. 保証が切れるとリスクは「12倍」に跳ね上がる
床下のシロアリ被害発生率を比較してみましょう。
- 保証期間内(B区分): 被害発生率はわずか0.5% 。適切に処理されていれば、被害はほぼ防げていることがわかります。適切な処理と適切な発見が重なり効果が出ています。
- 保証切れ(A区分): 被害発生率は6.2% に急増します。
一見「6%なら低いのでは?」と思われるかもしれませんが、これは築浅の物件も含んだ平均値です。B区分と比較すると、リスクは実に12倍以上に跳ね上がっているのです。これは、薬剤の効果が切れた途端、住宅がシロアリに対して無防備になることを意味します。
2-2. 築年数とともに「被害」は加速する
さらに恐ろしいのが、保証切れ後の経過年数と被害率の関係です。A区分(保証切れ放置)のデータを分析すると、以下の傾向がはっきりと出ています 。
- 保証満了から10年経過(築15年頃): 被害発生率は約20%に達する。
- 保証満了から20年経過(築25年頃): 被害発生率は約30%に迫る。
つまり、新築時の防蟻処理(効果5年)だけで安心し、その後メンテナンスを怠ると、築20〜30年の頃には3軒〜5軒に1軒の割合でシロアリ被害に遭うという計算になります。 これは、「住宅ローンが終わる頃には、土台がボロボロになっているかもしれない」という深刻な現実を突きつけています。地震被災地なので倒壊している住宅のかなりの割合がこれらの被害を受けています。
第3章:構造・工法別の「狙われる家」ランキング
「うちはベタ基礎だから」「ユニットバスだから」という安心材料は、どこまで通用するのでしょうか?構造別の被害データを見てみましょう。
3-1. 基礎構造:やはり「土壌露出」は危険
基礎の作りは、シロアリの侵入リスクに直結します 。
- 布基礎+土壌(土間コンなし): 最も被害リスクが高い構造です。特に築10年を超えると被害が多発し、経年とともに右肩上がりで増加します 。今の時代は・・・あまり採用されない工法です。
- ベタ基礎・布基礎+土間コン: コンクリートで地面を覆うため、築15〜20年程度までは被害が抑制される傾向にあります。しかし、絶対に安全ではありません。配管の貫通部やコンクリートの継ぎ目(打ち継ぎ)、経年劣化によるひび割れから侵入するケースが確認されています 。シロアリはわずかな隙間から入り込みます。
3-2. 浴室:「在来工法」は高リスク
浴室の形式による差は歴然としています 。
- 在来工法(タイル張りなど): ユニットバスに比べて、数倍高い被害発生率を示しています。タイルの目地のひび割れなどから水が染み込み、土台を腐らせ、シロアリを呼び寄せる「水漏れ」が主な原因と考えられます。最近はユニットバスがほとんどです。
- ユニットバス: 比較的水密性が高いためリスクは低いですが、それでも被害はゼロではありません。
3-3. 基礎断熱工法:新たな「シロアリの通り道」
近年増えている「基礎断熱工法(基礎の内側や外側に断熱材を貼る工法)」ですが、A区分(保証切れ)のデータでは気になる傾向が出ています。
築25年以上になると、基礎断熱工法の住宅でシロアリ被害が頻発する傾向が見られました 。
断熱材はシロアリにとって「暖かくて齧りやすい」格好の隠れ場所です。断熱材の中を通って土台へ侵入されると、発見が遅れ、被害が拡大しやすいというリスクがあります。
第4章:シロアリの種類と「見えない場所」の被害
4-1. 日本の敵は9割が「ヤマトシロアリ」
被害の約92.0%は、日本全国どこにでもいる「ヤマトシロアリ」によるものでした 。 次いで、甚大な被害をもたらす「イエシロアリ」が約7.7%。 近年話題の外来種「アメリカカンザイシロアリ」は約0.3%でしたが、これは発見が難しく、被害が顕在化していない(調査に含まれていない)可能性が高いと報告書でも指摘されています 。実際に、シロアリを発見しないまま住宅や住人が寿命を迎える事もあります。
4-2. 被害箇所:「床下」だけではない
シロアリ=床下というイメージがありますが、被害は家全体に及んでいます 。
- 床下(約64%): やはり土台や大引などの被害が最多。
- 小屋裏・屋根裏(約17.7%): 意外に多いのが屋根裏の被害です。これは、強力な加害力を持つイエシロアリや、空から飛来するアメリカカンザイシロアリによるものと考えられます 。
- 玄関まわり(約13.5%): 玄関ドアの枠や上がり框(かまち)は、タイル下の土壌と接していることが多く、隠れた激戦区です 。
特に「小屋裏」の被害率が床下に次いで高いことは、「地面から1メートル以内の処理」という従来の防蟻基準だけでは、家を守りきれないことを示唆しています。日本のシロアリは確かに地面からあがってくるのですが、その後木材を食い荒らしながら上部まで進むこともあります。
第5章:地域別リスク ~「寒いから大丈夫」は通用しない~
「北国だからシロアリはいない」というのも過去の話になりつつあります。 地域別のデータを見ると、西日本(九州・四国・中国・近畿)の被害率が高い傾向にはありますが、北東北の岩手県でも約25%近い被害発生率が記録されています 。
近年の温暖化や、住宅の断熱性能向上(床下が暖かくなる)により、寒冷地でもシロアリのリスクは無視できなくなっています。
第6章:このデータが示す「日本の住宅の課題」と「SOUFA」という解決策
5,000棟を超える調査データが突きつけた現実は、以下の3点に集約されます。
- 現在の防蟻処理(農薬系)は、5年で効果が切れるとリスクが急増する。(定期的な点検と再施工をしていればだいぶ防げますが・・・費用面や手間から実際には実施しない人が多いと言えます。)
- しかし、多くの家が5年後の「再処理」を行わず、無防備な状態で放置されている。
- 壁の中や基礎断熱、屋根裏など、再処理が難しい場所から被害が拡大している。
「5年ごとに壁を壊して、柱に薬剤を塗り直す」ことは、費用面でも現実的ではありません。 では、どうすれば良いのでしょうか?
ここで、私たちSOUFAが提案する「ホウ酸処理」の優位性が際立ちます。
6-1. 「5年」の壁を越える「半永久的」な効果
SOUFAの主成分である「ホウ酸」は、揮発・分解しない無機鉱物です。 農薬系薬剤のように5年で分解されてなくなることがありません。雨に濡れない限り、新築時の効果が半永久的に持続します。
この調査データが示した「保証切れ後の被害急増」という最大のリスクを、SOUFAなら根本から解消できるのです。
6-2. 「再処理できない場所」こそSOUFA
壁の中の柱、基礎断熱材の内部、屋根裏の梁。これらは家が完成した後では手が出せない「ブラックボックス」です。 だからこそ、新築時に「一度処理すればずっと効く」SOUFAで処理しておくことが、家の寿命を延ばす唯一の合理的手段となります。
6-3. 屋根裏や2階も安全に守る
調査で約17%も確認された「小屋裏(屋根裏)」の被害。ここを守るために家全体を処理したくても、揮発性のある農薬系薬剤では、シックハウス症候群などの健康被害が懸念されます。 SOUFAは「食塩と同程度以下の毒性」であり、揮発もしません。そのため、居住空間に近い2階や屋根裏を含めた「全構造材処理」を、健康リスクなしに実現できます。
結論:データを見て、あなたはどちらを選びますか?
- A:5年しか持たない薬剤を使い、保証が切れた後は「運任せ」にする。 (データ上、築20年で約30%が被害に遭うリスクを受け入れる)
- B:半永久的に効果が続く「SOUFA」で新築時に処理し、将来の不安をゼロにする。
この調査報告書は、日本の既存住宅がいかに「シロアリに対して脆弱な状態」で放置されているかを浮き彫りにしました。 これから家を建てる施主様、そしてお客様に長く安心できる住まいを提供したい工務店様。 ぜひ、科学的なデータに基づき、「効果が持続する」本物の防蟻対策を選んでください。
参考文献
本記事は、以下の資料に基づき作成されました。
- 日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合「シロアリ被害実態調査報告書」(国土交通省補助事業)












