2025
10.02

ホウ酸は防カビ効果があるのか?

ホウ酸塩床下消毒剤

当社では簡易試験を実施して、効果がありそうであるという認識を持っています。木材や建材に対して、防腐・防虫の効果は証明されているため、防カビについては今後の研究次第という理解です。まだ公開できない段階ですが、実務の現場で木材に対してのカビ抑止力があると報告があり、それらに試験材料を提供しています。

調べてみたところ、北海道立林産試験場の論文の中で、10%以上の濃度のホウ酸で防カビ効果が確認されたと記載がありました。5%では弱く、20%になると効果が高いとの内容です。ただ、このレポートは含侵した木材を使用しているようであり、SOUFAが想定している塗布ではない為、必ずしも結果が一致するとは言えません。

しかしながら、実務の現場では吹付施工にて明らかにカビの発生が抑制されている事が分かっており、これからの応用が期待されます。ただし、ホウ酸は下記の注意が必要です。

  • 水溶性のため屋外では流出の可能性
    雨や湿気にさらされる環境では、ホウ酸が流れ出てしまい、効果が低下する恐れがあります。屋外使用には別途防水処理が必要です。
  • 表面処理だけでは不十分な場合も
    木材内部まで浸透させるには、加圧注入処理や複数回の塗布が推奨されます。(※この辺りがなんとも・・・塗布でも効果があるという報告もあります。程度問題として捉えています。)

近年、線状降水帯発生等による浸水被害が全国で多発しています。それに伴い、床上浸水、床下浸水などが後を絶ちません。現在、その後の消毒で使用されている薬剤はオゾンや次亜塩素酸ナトリウムが多いと胃合われています。一部オキシドールやエタノールも利用されています。その他には塩化べンザルコニウムも利用されます。

やはり、効果が高いのはお損や次亜塩素酸ナトリウムだと言えますが、ホウ酸塩も効果があります。そして、使用後に木材中にとどまり続け、防蟻防腐、難燃効果を付与できます。新しい可能性が出てきました。しかしながら、ホウ酸が消毒剤として作用する機序はまだ明確ではありません。

現在使用されている消毒剤は効果と注意事項がトレードオフの関係にある。エタノールは引火性が高い。オキシドールや次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させたり、酸性の物と混ぜると有毒ガスが発生する。塩化ベンザルコニウムは金属腐食や汚れで効果が低下する課題があり、オゾンは高濃度で人体に有害である。そう考えると、SOUFAなどのホウ酸塩は極めて低い毒性が証明されている事もあり、無機物で揮発しないという性質からも使いやすい消毒剤と言えるのではないか。実際の使用には現場での検証がさらに求められるでしょう。

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