2017
06.13
06.13

難燃性防火塗料について
難燃性防火塗料は塗料自体が燃えにくい性能を持っています。
主に酢酸ビニルや塩化ビニル、アクリルなどのもともと燃えにくいバインダーに対して無機顔料を加えたり、ブロム系やアンチモン系の難燃剤を添加した塗料が多いようです。
アンチモンはハロゲンの助剤として有効ですが、価格の安定性にやや乏しいという難点があります。
対して不燃塗料は無機バインダーに無機顔料を配合した完全不燃性です。
分解ガスが少なく、完全不燃性であるというメリットがある代わりに、取り扱いが複雑で作業性が劣ったり、下地との密着性や柔軟性耐久性に関する不安があります。
これらの欠点解消のために水性エマルションを主体とした難燃性バインダーが開発されました。
水ガラス、ケイ酸マグネシウムなどを主成分とした難燃剤が利用されてます。しかし水ガラスは曲げや衝撃でひびが入ってしまうなどの問題点があります。
現在はその他の技術を組み合わせ問題を解決できるようになっているようです。
soufaは水性なので水性エマルションに対して直接混ぜ込むことによって難燃性を付与できる可能性があります。無機ポリホウ酸ナトリウムであり揮発しません。
今まで水性エマルションバインダーに対してホウ酸系薬剤が難燃剤として利用されてきた歴史はないため、まだまだ未検証の技術ですが今後注目されるようになるのではないかと考えています。