2017
04.17

ホウ酸防蟻剤ハウスメーカーまとめ

主要メーカーでホウ酸系防蟻剤を利用しているハウスメーカーは存在していないようです。
日本で認可が遅れていたホウ酸系防蟻剤ですが2011年から数社の薬剤がやっと認定を取得しています。
それらは、リオティント社(アメリカ)のティンボアという薬剤を輸入して、それをそのまま、もしくは添加剤を入れて生成している製品です。薬剤名は8ホウ酸2ナトリウム4水和物です。
アメリカではこれらのホウ酸はもともと白蟻にとって有効であると認められていた為、安価で安全性の高いホウ酸がメインで防蟻防腐処理として利用されてきました。
これらはお湯で溶かして使用するのですが、直ぐに固まってしまうという欠点があり、現場施工性に難があります。

また、日本ではいくつかの諸条件から長い間、業界の指針である防蟻認定を取得する事ができませんした。現在認定されているホウ酸系防蟻剤のメーカーは非常少ないといえます。まずは当社です。
SOUFA(ソウファ)は唯一、8ホウ酸を使用しておらず、添加剤も入っていない純粋なホウ酸系防蟻剤です。こちらでご購入いただけます。

【公式】SOUFA公式Yahoo!ショッピングサイト

その他は下記です。基本的にはエンドユーザーへの販売は行っておらず、指定代理店経由で工事を依頼する事で使用してもらう事が可能です。
その様な事情もあり、自社内で工事を完結させたい住宅メーカーはホウ酸系防蟻剤を採用していないという事情もあるようです。

・SOUFA(ポリホウ酸ナトリウム100%)

・エコパパウダー(添加剤あり・詳細不明)
・日本ボレイト(八ホウ酸ベース・アメリカからの輸入品)
・大日本防腐(八ホウ酸ベース・添加剤不明)

ちなみに、SOUFA(ソウファ)以外は、8ホウ酸を主原料にしています。すべての材料を比較したことはありませんが8ホウ酸は水への溶解性があまり高くない為、濃度維持剤を添加するか、使用の都度お湯で溶かして、水溶液化する方法にて利用されます。8ホウ酸の溶解度は水温20度で8~9%位です。

具体的にシロアリ対策に必要な「濃度」に対しての当社見解は下記です。

濃度はどの位がいいの?

まだまだコストが高いこともありハウスメーカーの本格採用には至っていないようですが、効果や持続力に関してはホウ酸系が農薬系に比べて有利なのでこれから主流になる可能性は高いと考えられます。

弊社は8ホウ酸は利用せず別のホウ酸を生成しています。水への溶解度は高く一般販売しているタイプで16%濃度を有しています。5℃以上で保管すれば特に成分析出は見られません。

ハウスメーカー各社も今まで様々な差別化を打ち出してきましたが、正直出尽くし感が否めません。防蟻剤の変化ではあまりインパクトは大きくありませんが、化学物質のなるべく少ない家作りをする中では農薬系防蟻剤は利用しにくい為ホウ酸系への依存度が加速するのではないかと考えています。

外来種のシロアリは羽があり、様々な箇所から侵入する為、今までの施工エリア(地盤から1m)では防ぐことが出来ません。当社ではそういった事情を考慮して住宅の主要構造部全てへのホウ酸施工を推奨しています。
現在、幾つかのハウスビルダーでSOUFA(ソウファ)の採用が始まっています。今後ますます普及すると考えられます。

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