2017
04.13

ツキ板不燃認定合板について

弊社は木材用の難燃剤を取り扱っていますが、その関係で不燃関係に関して様々なお問い合わせをいただきます。
設計事務所さんからの多いお問合せとして内装制限のかかった箇所への木材利用です。

基本的にはその質問に関しては「不燃認定を取得している会社から木材を購入して利用してください」と回答するしかないのですが、コストや納期、希望樹種等で叶わないことがあります。
コストに関してはある程度は覚悟してもらわなければならないのですが、樹種に関しては特に広葉樹は不燃認定木材がそもそも存在しない為、利用ができないという実態があります。

そういった場合は表面に突板の貼ってある不燃合板を利用するというアイデアがあります。
こちらはナラ(ホワイトオーク)の突板張り不燃合板です。厚さは6㎜で基材はダイライトです。


突板なので表面は木材そのものです。

不燃合板なので不燃認定番号も付きますので内装制限のかかった箇所でも問題なく利用できます。消防署から指摘されても問題ありません。

あまりこう言うことは弊社の立場でいうべきではないのかもしれないのですが・・・と前置きしつつ。
弊社は主に不燃木材の研究をしていますが、こういった優れた製品が存在するので、果たして不燃木材は需要が拡大するのだろうか?と疑問に思う事があります。

多くの設計事務所が準不燃認定の壁に阻まれて諦めている内装意匠設計において、不燃突板合板が解決策を提示できるかもしれません。仕事柄建築士の方と接点を多く持っていますが、突板不燃合板の話をした際にこの様な材料の存在自体を認識している建築士は少数派でした。
突板には不燃処理はしていないので、不燃木材のデメリットである白華や結露溶脱といった問題も起こりません。

弊社ではご要望に応じて不燃突板も製造調達が可能です。
必要のある方はご相談ください。
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