2017
03.15

木製家具の不燃化方法について

度々ご連絡をいただくことがある内容です。木製家具を不燃化・難燃化・防火処理は可能なのか?という問題です。

過去に数件お問い合わせいただいたことがあるのですが、地下街に木製家具を設置するにあたって消防関係から不燃処理を求められているが何とかならないかというご相談です。

弊社も消防法に関して明確な知見があるわけではない為、回答が難しいのですがSOUFA(ソウファ)を木製家具に塗ることで家具を燃えにくく加工することが可能です。
消防庁の資料を見てはいるものの・・・私の知識では理解がしきれないというのが正直なところです。

基本的には消防法でいうところの防炎や難燃処理というのは特定の試験を受けた製品に対して付与されるという認識です。という事は現場にて対象物に処理しても、その対象物は試験を受けることができない為、防炎品とは言えないということになります。
弊社でも防炎認定を取得しましたが、これはあくまでも工場で生産されることを想定された内容でした。
製品の試験だけではなく、その製造工程に関しても調査があり全体を含めて認定が下りるという仕組みです。

ですから、やはり現場にて「防炎処理をしてください」と指導を受けてしまうと、何をしてよいのかがわからないというのが現状ではないでしょうか。そのような内容でご相談をいただきます。

その際は弊社で取得した防炎認定の資料と実験映像データ等で所轄の消防署と交渉していただいています。
SOUFA(ソウファ)を施工することで一定の効果が認められ、OKを出してもらったという事案も幾つか伺っています。
下記映像を提示することが多いです。

弊社が防炎認定を取得しているのは杉板の災害用パーティションです。
木材の無垢材であれば同じような効果が見込めます。

実験映像は木材にSOUFA(ソウファ)を2度塗りしたものになります。未処理の木材との燃焼比較では大きな差があります。

そして、同時に質問を受ける内容として、不燃や難燃、防炎や防火といった言葉の意味や棲み分けについてということがあります。
不燃、準不燃、難燃という言葉は国土交通省管轄の建材について適用される言葉であり、建築基準法に紐づいています。
一方、防炎という言葉は消防法に紐づいており造作物や家具、カーテン等に紐づいている言葉です。

また、更にわかりにくいことに一般的には(例えばプラスチックなど)は難燃という言葉が燃えにくさの基準です。
ですから弊社ではその基準に合わせて「難燃剤」という言い方をしますが、建築関係者の方とお話をすると「不燃」よりもレベルの劣る商品というに勘違いされてしまうことも多いです。

そして言葉が似ているので判別しにくいのですが、不燃と防炎の燃えにくさにはかなりのレベル差があります。
防炎認定品でも建材の最もレベルの低い「難燃」試験を通過することは困難です。まして不燃認定試験通過はほぼ不可能といえます。その位性能差があります。しかし、それらの業務を専門に実施している担当者でないとそれらの差がよく分からないため意味がごちゃ混ぜになっています。

話を戻しますが、木製家具の難燃化を消防関係で指摘されている場合は、多くの場合において防炎性能のことを指します。
その為、要求レベルはそこまで高くないため木製品であればSOUFA(ソウファ)塗布でそれらのレベルまで到達します。
ただし、認定は各々の製品において取得しなければならない為また別の問題になります。

下記でご購入いただけます。
【公式】SOUFA公式Yahoo!ショッピングサイト

施工性はこの様な感じです。

  • フォローする