2017
03.14

施工管理者の不足

東京オリンピックに向けて、首都圏では建設業に携わる、職人・現場監督が足りなくなっています。 団塊の世代が定年になり、若い世代が建設業を嫌うために、ここ数年はこのような状況になっています。
20年前に比べると、技術の進歩により職人になるための修行も、数年でかなり早くはなりましたが、現場監督は技術の進歩により、取得できる技量ではなく、人とのコミニュケーション力・決断力・判断力・経済観念など、実際に体験しなければ得ることができないことが多々あります。
数十年前から、日本人は額に汗をかいて仕事をすることを拒んできました、また、報酬も事務職などの机に向かって仕事をする人のほうが良くなりました。
武田鉄矢さん主演の金八先生の中で「勉強の目標・目的はなんですか」との問いに、「良い高校・大学・企業に就職するため」との答え、「なぜ、良い就職をするのか」との答えには、「高い給料がもらえる」との回答があり、
それに対して金八先生は「中学卒業でも、大工さんの給料は良い」との説明をしている場面がありました。 バブル時代だと記憶しています。
この時代は建設業だけではなく、多くの企業が潤っていましたので、比較にはなりませんが、3・11の後、建設業は仙台を中心に忙しくなり、熊本地震など災害が起きるたびに忙しくなります。
建設現場での職人・技術者不足により、建築物の質の低下も無視することはできませんし、悪徳業者や技量・技術不足の業者が増えることも考えられます。

建設業で働く人たちが増えるように、社会としても整備しなくてはならない時代になってきたのではないかと考えます。

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