2017
03.13
03.13
木粉の難燃化・不燃化
木粉の難燃化や不燃化のご相談をいただく機会が増えてきました。
我々も木粉がどのような用途に利用されてきたのかあまり理解していなかったのですが、様々なところで利用されているようです。
弊社は建築の観点から考える事が多いのですが、その方面では樹脂製のウッドデッキ等に木粉が利用されています。
樹脂と木粉を混合したものを形成しており4割~6割程度が木粉です。
樹脂デッキは不燃や難燃グレードというのものが存在しておらずこれから面白い可能性があるのではと考えています。
不燃グレードの樹脂デッキができれば船舶や鉄道などでも利用できるかもしれませんね。
soufaはセルロースに効果が高い難燃剤で、木粉にも効果があります。
樹脂メーカーの方に、なぜ木粉を混ぜるのかを聞いてみたところ、強度と質感を補強する為との回答でした。
プラスチックだけで強度が足りない場合に木粉を混ぜることで強度が上がるそうです。
そして樹脂デッキ等は質感の改善ということも大きい要因です。
木粉が混ざることによってただのプラスチックではなく、木質感が加わります。
夏場のデッキは高温になりますが木粉の比率が多いと、温度上昇を抑えることができます。樹脂デッキは通常の木材デッキよりも寿命が長いので最近では多くの戸建てや公共施設で利用されるようになってきました。
ウッドプラスチックやバイオプラスチック等のセルロースが混ざったプラスチックに弊社のsoufaが適用出来れば、いろいろな可能性が広がります。