2017
03.02

神社等の防炎剤がたまに話題になるけど・・・

神社・寺社仏閣によっては放火の危険性を回避するために独自の難燃施工を実施してるところが存在します。

液体ガラスだったり、ホウ酸系だったりと様々な工法があるようです。

その際にいつも気になる事があります。
それは「話題が一瞬で鎮火する」事です。テレビなどでたびたび取り上げられ称賛されるのですが話題は長くは続きません。

その瞬間はネットなどで多少盛り上がります。先日も某テレビ番組で神社の防炎施工に関して放映されており、ネットでは多少盛り上がっていました。

おそらくその会社にも問合わせが殺到したのではないでしょうか?しかしそれから3日程度で直ぐに盛り上がりは沈静化します。
これは今回に限らず毎回同じです。

11月の初めに神宮外苑で痛ましい火災事故がありました。それから数日はメディアやネットでも積極的に取り上げられていましたが、結局のところ解決策は提示されず犯人探しに終始するという残念な結果でした。
それでも人々の目が、防火や防炎に向く事自体は悪い事ではないと感じでいたのですが・・・その後、博多駅前道路崩落、トランプ大統領誕生で完全に火はかき消されてしまいメディアから防炎関係のニュースは姿を消しました。

そして防火や防災関係の問いかけの無いまま年を越し、年初から様々な場所で火災ラッシュです。
これも間もなく沈静化すると思うので、今年も解決策は議論されないまま来年同じような火災が発生してしまうのでしょうか?

火災に関しては当事者以外はあまり自身の事として考えにくいという事があるようです。
同じような災害に関して言うと「地震」は日本人のほとんどすべてが体験した事がある為、耐震に関する意識は多少高いと言えます。しかし火災に関してはそれを目にした事がある人はあまり多くありません。その為、どうしても他人事になってしまうのだと思います。

あれだけ大きな地震を経験しているにもかかわらず、防災リュックを自宅に装備している家はどのくらいあるのでしょうか?ですから、火災に関しては更に意識が低くなってしまうという事情があります。

毎年年末から寺社仏閣の放火事件報道が相次ぎます。その都度ニュースにはなりますが、あまり人々の関心は続きません。なんとか防炎や難燃化に関する意識を高めたいとは思うものの遅々として進まない現状に歯がゆさを感じます。業界関係者としては尚更です。

弊社も一部で寺社仏閣の難燃施工を行っている為、宮司さんや住職さんとお話をする機会があります。火災に対してとても危機感を持っている方もいますが、そうでない方やあまり実感がわかないという方が多いのも事実です。

また、寺社仏閣に関しては基本的に文化材保護の観点から手をかけてはいけないという方針があるようで、現在の寺社の防災に関しては建物自体を難燃化するという事ではなく、周辺設備を準備したり、見回り等のソフト面を強化するという対策が中心になっています。ただ、これだとどうしても後手になってしまう感が否めません。
火がついてしまったらどうするのか?と言う事はあまり議論されません。

お社が生活圏内にあればよいものの、山奥にポツンと存在するケースもあります。
この場合は、夜放火されれば気が付かないまま夜をまたいで、朝には全焼という事もありえます。

また、東京都では木密地域の不燃化計画が石原都知事時代に打ち出されました。
オリンピックに向けて火災のリスクを解消したいという思いもあるようです。我々も何とかお手伝いできないかと考えアプローチした事があるのですが、計画等を読み解いてゆくとほとんどが道路計画でした。
古い建物を撤去してコンクリートへ、そして道路を拡張して燃え広がりを防ぐという観点です。
ただこれには資金面や実際の住民モチベーションも大きく関わってくるので反対意見もあり、あまり進んでいない印象です。

既存住宅の難燃化に関しても随時進めてゆく必要があるのではないでしょうか?
木造住宅の火災で毎年人命が無くなっています。痛ましい事です。

詳しくは公式サイトでご確認ください。
SOUFA公式サイト