03.02
パルプの難燃剤としてポリホウ酸ナトリウムのsoufa
パルプの難燃剤としてホウ素系難燃剤のsoufaが有効に作用します。
soufaはポリホウ酸ナトリウムで水溶液タイプとパウダータイプを製造しています。
soufaは高温化で発泡する性質を有する為、例えば熱プレス等によってsoufaが発泡し、紙の主原料であるパルプ繊維を被覆する事で、パルプ繊維が直接高熱にさらされる事を防ぎます。
またsoufaは有毒なガスを発生する事が無い為、取り扱いも容易であり環境負荷も小さいと言えます。
当然ノンハロゲンです。水とポリホウ酸ナトリウムのみで構成されています。
適用できるパルプとして考えられるのは、茶古紙、クラフト封筒古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙等が考えられます。
紙への適用はこちらです。
こちらはティシューに吹きかけ乾燥させました。
塗布量はこの程度です。
soufaの質感はほぼ水と同じであり、ポリホウ酸ナトリウムは無機物で分解も揮発もしない為、吹付け度は自然乾燥させるかドライヤーで乾燥させる事が可能です。
塗工する方法として考えられるのは、スプレー、ゲートロールコーター、ロールサイズプレス、フィルムプレス、ブレードコーター、シムサイザー、カレンダー、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、キスロース、アプリkター、グラビアコーター、ロッドコーター、リバースロールコーター、フローコーター、刷毛塗り等。
パルプへの難燃性付与においてポリホウ酸ナトリウムは有用だと考えています。
頂いている報告によるとポリホウ酸ナトリウムはパルプを硬化させる影響があるようです。
その為、難燃度合いによっては工業用柔軟剤等の添加を検討する必要があると思います。
詳しくは公式サイトでご確認ください。
SOUFA公式サイト