02.28
ダンボールダクトの防炎化・難燃化・不燃化の為の難燃剤
ダンボールダクトの防炎化・難燃化・不燃化の為の難燃剤としてsoufaが利用できます。
soufaの主原料はホウ酸であり、ホウ酸は昔から難燃効果が高いと考えられていました。
しかし幾つかの問題から今まで難燃剤としてはほとんど流通してきませんでした。しかし実際にはダンボール等のパルプやセルロース系材料に対して既存難燃剤よりも高い難燃性能を付与できる事が分かってきました。
ダンボールはパルプから製造されるので当然セルロース系の材料です。塗ったり吹付ける事で難燃性を付与できます。
こちらが実際にダンボールに刷毛塗りし、自然乾燥させたものです。
未処理のダンボールであれば簡単に着火しますが、soufa処理ダンボールは着火しません。
表面塗布なので中まで浸みこんでいませんが、中まで浸みこむように処理したり、元々の材料の段階で施工できれば難燃度合いは高くるはずです。
こちらはティッシュ。
そして和紙。
処理量によって難燃度合いは異なります。
ダンボールダクト等で難燃性を付与する必要がある部材に関しては後施工できるのでかなり有益ではないでしょうか。
今まではダンボールに難燃性を付与すると言う需要があまり出てきていませんでしたが、火災防止が叫ばれる中でこれからは難燃ダンボールが大きな役割を果たせるのではないかと考えています。
下記にてダンボールに塗布し試験した内容を記載します。
試験片は200㎜×200㎜、厚みは5㎜、Aフルート
塗布型難燃剤の検討の為、23%濃度品に少量のデンプンを混ぜた。
水溶液のままよりも、デンプンを混ぜることで炭化を助ける効果があがり難燃性が向上した。ただし、これにおいて表面塗布処理だけではバーナーでの貫通を防ぐことは出来なかった。
その為、プライマーに混ぜて検討した。
テスト的に塗布たため意匠面では難がある。
5分間のバーナーでの燃焼試験に耐えることが出来た。
soufaはセルロースに対して難燃性を付与する事ができる。弊社はあくまでも難燃剤の供給のみを目的としたメーカーである為、これ以降の詳しい検証等は各企業にお任せしたい。